部門紹介
1)紹介
当科は理学療法士7名、作業療法士3名、リハビリテーション助手2名で構成されており、それぞれの担当セラピストが一人一人の状態に合わせた個別訓練を行い、在宅生活復帰、社会生活復帰を目指したリハビリテーションを行なっています。又、ご家族やご本人への動作指導や必要に応じて家屋調査、在宅に向けての調整会議などを実施し、より安心・安全な生活が提供できるように努めています。
2)適応疾患
骨関節疾患、循環器疾患、脳血管疾患、神経疾患、糖尿病などの生活習慣病、呼吸器・癌治療後の廃用症候群など
3)チーム医療
患者様の現状、今後の方針について、医師・看護師・ソーシャルワーカー・管理栄養士・担当セラピストでカンファレンスを実施し、患者様の現状を情報共有し、より質の高い医療提供を心掛けています。
4)取り組み
スタッフによる勉強会、症例検討などを実施し、スタッフの能力向上及び患者様へのより良い医療提供が行えるよう努めています。
また系列病院とのミーティングを実施し、スムーズでより良いリハビリテーション提供の為の情報提供や症例検討会を実施しています。
スタッフ
療法士長 | 山守 明美 |
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療法士主任 | 田中 泰山 |
理念
退院後の生活に活かせるリハビリを提供します。
基本方針
- 知識技術を高め、よりよい医療を提供します。
- 他部門と情報を共有し、チームで協力してサービスを提供します。
- 地域の病院施設と連絡を取り、スムーズな連絡が取れるようにします。
活動目標
患者様の身体面だけでなく、生活全体・退院後の暮らしにも目を向けてQOL(生活の質)を上げることを目標としております。
理学療法士(physical therapist:PT)とは
病気や怪我などによる痛みや身体の動きに障がいがある人に対して、セラピストによる徒手療法や電気や温熱を使用した物理療法を行い、その人の生活に必要な身体の機能回復を図ります。
当院PTの特色
当院では患者様一人一人の状態を詳細に評価し、担当セラピストによる各患者様に応じた運動療法を実施しています。また入院早期より運動療法を開始し、円滑な身体機能の向上に努めています。
徒手療法
関節運動やストレッチ、筋力訓練等丁寧に実施しています。
歩行訓練
患者様の状態に合わせた適切な歩行手段で訓練を実施しています。
集団体操
毎週水曜日にセラピストの指導の下で足の運動を行い転倒予防に努めています。
※その他ホットパック、渦流浴、低周波、マイクロウェーブ、超音波、牽引などがあります。
作業療法士(occupational therapist:OT)とは
病気や怪我により生活に支援が必要となった人に対して、必要な能力の開発や手段の獲得と通じて、それぞれに応じた生活の方法を習得します。
食事やトイレなどの日常的なことから家事や職場復帰、趣味活動など、その人に合わせた作業を通して、リハビリテーションを行ないます。
当院OTの特色
当院では患者様の声を聞きながら、その人その人に合った訓練を行なっています。その為、できるだけその人の身体状態や自宅の環境に合わせて、実際場面でも困難なく行なえるよう訓練しています。また必要であれば、自助具の作成や紹介も行っています。
【食事】
手が曲がらない人や思うように動かしにくい人など
食べ物を取る訓練だけでなく、手の動きや力に合わせて使用しやすい箸等の提案、訓練もします
【更衣】
股関節が曲がらない人や曲げてはいけない人など
着替えの訓練だけでなく、マジックハンドを使用しての物取り動作やソックスエイドを使用しての靴下を履く訓練もします。
【入浴】
①立ち上がりが行ないにくい人
浴槽の手すりを持って立ち上がる訓練をします。またぎ動作の訓練も浴槽の高さに合わせて行います。
【入浴】
②足先が洗えない人(股関節が曲がらない、曲げられない)など
立ち上がりがしやすい様にシャワーチェアーの使用、足先が洗えない方に長柄のブラシの使用の提案も行います。
※洗濯、調理等の家事動作訓練も必要な人には行なっています。